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2012年9月6日木曜日

お手軽♪革の傷の取り方

お買い上げいただく際に

革の傷の取り方をご説明させて頂いてますが、

皆様、「え”.......そんなに革って身近なの」

と一瞬で身近に感じてしまうようです。

極端に言えば、2歳児のお子ちゃまでも

できちゃいます。


使用する布は極端に言えば、

いま、着てるTシャツの裾でもOKです(笑)

不要なTシャツなどの生地で

傷部分をこするだけです。

これで終わりです。

※動画に使用した革は植物タンニンなめしです。

DURAM木の葉モール店では
DURAM以外にも多少、他社の革製品もございますが、
全社全て革は「植物タンニンなめし」のみを取り扱っております。


 クロムなめしの傷はどうなのか試してみましたが、
革の表面しか染色されてないので
爪で傷をつけてみたら
「傷を取ってみよう」 以前の話で.....
表面の染色の色が剥げました。


参考までに下記は
「植物タンニンなめし」 と 「クロムなめし」の違いです。




タンニンなめし
切り口(コバ)が茶褐色、型崩れしにくく丈夫、染色しやすい(染料の吸収がよい)、
吸湿性に富む、使い込むほど艶や馴染みがでる、などがある。
反面、タンニンでなめす場合、タンニンを革の中心部分に浸透させるために
タンニン濃度を徐々に上げる必要がある。
(濃度が高いと表面にだけタンニンが結合し、後で浸透しなくなる)。
よって工程数が多くなり、30以上の工程を踏まえる必要があり高コストになる。
よく皮革製品で「飴色になる」と表現されるが、
それはこのタンニンなめしによるものである。
手縫いを用いるような鞄等にはタンニンなめしの材料が用いられる。

クロムなめし(通称;Wet-Blue ウェットブルー)
切り口が青白色、伸縮性が良い、柔軟でソフト感がある、
吸水性が低く水をはじきやすい、耐久力がある、比較的熱に強い、などがある。
衣料用にはクロムなめしが用いられる事がほとんど。
タンニンなめしに比べて工程の省力化からコストを抑えられる
反面、なめし工程上で使うクロムが焼却により化学反応(酸化)を起こし、
人体に有害な6価クロムに変化するので処分の際は注意が必要である。



2012年5月22日火曜日

Q1:ミシンで縫えますか?


DURAMの商品製作中に

革で傷のある部分や、端っこなど

商品に使用しない部分の革は

ショップで 不定期にリーズナブルな価格で販売中。

以前から

「ミシンで縫えますか?」

という質問をあやふやにしてたので、試してみました。

試す際のミシンは職業用ミシンを使用してます。

レザーやナイロン用のミシン糸がなかったので

糸は家庭で一般的に使用されているシャッペスパンを使用しました。


オックスフォードの生地を2枚合わせて縫ってみました。

糸はシャッペスパン#30 を使用

ミシン針は上から #16 #14 #11


こちらの糸はシャッペスパン#20

ミシン針は上から#16 #14 #11


厚さ1mm位の薄めの革2枚を接着剤で張り合わせて

ミシンで縫ってみました。

※上糸・下糸の調整はオックスフォード生地を縫ったままで
 
調整はしてません。


上から

糸:#30 針:#16

糸:#30 針:#14

糸:#30 針:#11

糸:#20 針:#16

糸:#20 針:#14

糸:#20 針:#11

糸の太さと針穴の太さが違うだけで

かなりステッチの見た目が違います。


オックスフォードに#30の糸を使用して

ステッチをかけた裏面


#20の糸を使用して

ステッチをかけた裏面

明らかに上糸と下糸の調整が合ってなく汚いステッチになりました.....


革にステッチを入れた裏面

ひちゃがちゃもいいところです.....。が

上糸と下糸の調整をばっちり合わせれば

裏面もある程度、綺麗なステッチで仕上がることは判りました。

ミシン針を新品に変えたり、

ボビンのカマを使い分けたり

ミシンも旧車と同じで

それぞれ癖があったりするので

ミシンによって糸の調整は個々で違うと思います。


DURAMのミシン縫いの商品と比較

焦げ茶色の革は商品です。

糸の太さと針穴、ステッチ幅のバランスがよく、綺麗です。


裏面の比較

縫うまでの糸調整が一番時間かかりますね.....(汗)

布で綺麗に試し縫いが整ったから、と

革にそれが通用することはなく.....(泣)

布と違って、一度針を落としたら失敗は出来ないし。

たった20cmの直線ステッチを縫うのですら

息を止めて針先に集中(笑)

途中で「へっくしょい!」とか

手元が狂うくしゃみなんか絶対したくない!!!

糸調整にかかる時間やら

試し縫い用の革やら

なんじゃかんじゃしてたら

結局、手縫いで縫うのと手間はほとんど変わらない。

なんなら、手縫いの方がよっぽど楽なんじゃ?と思った私でした。



2012年5月20日日曜日

経年変化



たびたびこちらのブログで紹介している人気アイテムです。



左:未使用

右:使用後一年経過


左:未使用

右:使用後一年経過


下:未使用

上:使用後一年経過


かなり、ギュンと深みのある

なんともいえないグリーンに育ってます。

「碧(みどり)」 って感じです。


背面


スナップボタンの「アタリ」とか

育てがいがありますね。


端っこの部分が濃くなって

グンっと雰囲気がよくなってます。


スナップボタンの「アタリ」など


今日、紹介したお財布の持ち主と一緒に休憩。

木の葉モールの中庭にて。

弁当やらジェラートやら、

仕事中なのに

ピクニックのようだ.....


大人達がジェラートを美味しそうに食べてる中、

友達の子供はスヤスヤ夢の中♪

のどかな休憩時間でした。


昨晩はネコ運動会が開催されました。

競技は「綱引き」 と 「追いかけっこ」

深夜に延々 ドタバタしとりました......。


2012年4月27日金曜日

洗った結果



FUERTE TOAT BAG ¥18,900 (←クリックすると詳細が見れます)

新品・未使用


一ヶ月使用 (←クリックすると収納力が判ります)

帆布に施されたパラフィン加工特有の「張り感」が

若干ずつですが、ナチュラルになってきてます。


丸洗い (洗ってる最中をアップしてます)

お風呂場で普通に潔く洗ってから

陰干しで完全に乾かした状態です。



※新品・一ヶ月使用・洗濯後で
 
帆布の色目がかなり異なっておりますが

色あせなどは一切生じておらず、

それぞれ異なった場所で撮影したため、

光の加減などで色が異なって写ってるだけです。


こちらは反対側


洗って生地がほんの少しだけ「張り感」が取れてるので

上画像の上口の中央部分のように

少しずつナチュラルなユーズド感が出て

風合いが少し出てきました。


丸洗いして乾かしても

洗濯による底部分のレザーにシミなどは生じてません。


黄色の矢印のような点が所々にありますが、

レザー本来に生じているもので

使用中や洗い時に生じたシミではありません。

実際に商品化する際は

このような革の部分は使用しておりませんのでご安心を。


脱水した時か、

半乾きの状態でレザー部分にオイルを塗っている際に

ショルダー部分に使用している肉厚なレザーの裏面から

若干程度ですが帆布に色移りが生じました。

「洗ってみよう」と思う方は

底部分に使用したレザーからは全く色移りがなかったので

洗う時や濡れた状態の時に

「ショルダー部分だけ」が帆布に触れないように

ほんの少し気をつけてもらえれば大丈夫です。


こちらの画像のように 底から上の一定方向に

スポンジで洗ったり、干したりすれば大丈夫です。


ライナーは綿麻混紡なので縮地が気になってました。

気になるというか

どれだけ縮地率が生じるかを楽しみにしていた♪、という感じです。

下記が比較実寸です。

底(横幅)28cm→25.5cm (9%)

縦 17.5cm→16.5cm (3%)

ポケット部分の上口横幅 11.5cm→11.0cm (5%)

3箇所を採寸した縮地率の平均値は5.6%(切り上げて6%)

縦と横を比較すると

横の方が少し縮率があります。





ジーパンで例えると

リーバイスの501で縮率10%前後

リーバイスの505などのワンウォッシュかけた生地を使用して製造されたモノで5%以下

と一般には言われてます。

ちなみに生のデニムの一般的なおおよその縮率は8%

と言われてますので

今回のトートバッグのライナーの縮率は縦横の平均6%だったので

自宅で洋服を手洗いするような感覚でも

ほぼ縮みの心配をする必要はない!という事ですね!












2012年4月17日火曜日

実験(丸洗い)



汚れていったらどうしたらいい?


フルに2ヶ月使用して

帆布生地に汚れはないのですが、

洗えるかどうか、私も知りたかったので。

(ちなみに、私は人様より雑?!に扱ってると思います。

汚れとか、傷とか全く気にしないし、

そういうデリケートなモノではない!という前提があって)




ライナー(裏地)は綿と麻の混紡生地を使用しており

麻は縮みが生じるため

縮み率を少なくする為にも

ぬるま湯やお湯ではなく、水を使います。

この時点でがっつり濡れてます。


今回は水洗いなので「液体」洗剤を使用しました。

「液体」にこだわったのは

「粉」洗剤だと

「水」での手洗いのため、もしかしたら洗剤の粉が綺麗に溶けずに

付着してた!なんてことが生じる可能性もあるので。


まるで バッグがシャワーを浴びてるよう。


表地も裏地も

まんべんなく、濡らしてみる。


汚れてないので、洗剤は不要な感じですが、

一応、スポンジでゴシゴシと。


バッグがバケツのよう。


帆布生地にパラフィン加工を施してるので

いざという時はこのバッグ、

アウトドアーのトートバッグみたいに

水を運べますね♪


綺麗に洗ってから 洗濯ネットに入れて

洗濯機で脱水に5分かけました。

5分は完全に長すぎです。

30秒ほどでおおまかに水が切れればよいかと。

重衣料などを自宅で洗う場合は「脱水」がポイントです。

脱水を30秒ほどにすれば、ほぼ縮みは生じません。

今回は「あら~知らずに普通に脱水しちゃった~」を前提に意図的に5分なのです。

逆に縮ませたい時は

ぬるま湯で洗濯して脱水してからすぐ乾燥機にかけると

ギュン!と縮んだりします。

私の場合はそうやって、わざと

意図的にサイズダウンしたりする洋服もあります。

(乾燥機により縮み率は違います)




半乾きの状態の時に

革部分にオイルを塗り込んでいきます。

ボディーに使用している革が

帆布に色移りする事はなかったのですが。

持ち手部分の革は本当に若干ですが気にならない程度の色が出ますので、

濡れてる状態の時は

(オイルを塗るとき、乾かすとき)

帆生地に触れないようにすると良いです。


ライナー(裏地)は麻混紡なので

濡れた状態でシワを伸ばさずに干すと

頑固なシワになりそうだったので、

ボトムハンガーを使って、

濡れてる時に手でシワを伸ばしました。



あれだけビショビショにしたのに、

ムラやシミなどはありません。


革部分はオイルを塗り込んでイイ感じです。


底部分のレザーの風合いが洗った方が好きかな。


ねっ!ぜんぜん 心配しなくても 

洗ったって判らない位、ムラがありません!


帆布生地部分のパラフィン加工は

一度洗った位では取れません。

まだまだ、撥水加工は充分です。


ライナーにどれだけの縮み率が生じるのか

今回知りたいところ。

ちゃんと洗う前にライナーの実寸を採寸してメモしとります♪


ベランダの直射日光が当たらない、風通しの良い場所に陰干し中です。

また、後日 完全に乾いた状態になると

縮みは生じたのか?

革部分はあんなに濡れて見た目が悪くなってないの?

洗剤つかってたけど本当に大丈夫?

多分、使い始めから風合いがよくなった程度で

何にも問題は生じてないと思います。

皆さんに

「そんな取り扱いでいいんだぁ....へぇ~」

そう、身近に感じていただければ、と。

近日中に完全に乾いたバッグの画像などを

また、こちらのブログでアップして

実験結果を報告しますね。

→ 次回へ続く( おまけネコ画像あり♪)










僕は洗濯機が大好きにゃので

扉が開いた洗濯層の中に潜んだりするよ!


おじさん君にぃちゃん、僕もお風呂に入れられたから

仕返しに縮んでみよーかな。


ほらっ!縮まってみたよ!


ぼく達は洗濯(入浴)されるのが大キライだから

汚れたままでいーよ。